熱中症と熱射病と日射病違いと対策の筈が水中毒症になる関係

今夏の夏は異常な暑さ!

8月6日(月)に「異常天候早期警戒情報」が継続して出されています。東北では8月13日からの約1週間、関東・甲信から九州(北部)では、8月11日からの約1週間は、平年より気温が高い確率が30%以上です。

消防庁の速報値によると、7月23日~29日の熱中症による搬送者数は1万3721人。

7月23日~29日の熱中症による搬送者数は、1万3721人(前週は2万2647人)です。昨年の同じ時期と比べると8331人多くなっています。(消防庁の速報値)
※死者数は初診時(搬送直後)に死亡した人で、救急車が現場に到着した時点で死亡していた人などは含まれません。

8月4日(土)から1週間の気温は、北日本で平年並の確率が50%、東日本と西日本で高い確率が80%、沖縄・奄美では平年並または高い確率ともに40%と予想されています。

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過去のこれまでの猛暑の年では・・

猛暑だった2010年と2013年は、1000人を超える死者

厚生労働省の人口動態調査(統計)によると、「観測史上最も暑い夏」といわれた2010年の年間死者数(死因が熱中症)は1,731人です。
2013年も記録的な猛暑の年で、1,077人が死亡しています。この年(平成25年)は、8月10日に高知県四万十市江川崎で41.0℃の国内最高気温を更新しています。また消防庁の統計では、同年6月~9月の搬送者数は58,729人(初診時の死亡者数は88人)です。

「熱中症」と「熱射病」と「日射病」違い

この違いが分かる人はいますか?意外と説明が難しいものです。

「熱中症」は、高温や多湿の環境下で起こる体の障害の総称。

症状としては、下記のようなものがあります。

  • 発汗による脱水と、血管の拡張で血圧が下がり、眩暈、失神などを起こす「熱失神」
  • 大量の発汗により、塩分やミネラルが不足し、筋肉のけいれんを起こす「熱痙攣」
  • 大量の発汗に水分や塩分の補給が追い付かず、脱水症状となった時に発生する「熱疲労」
  • 体温調節機能が失われることによる「熱射病」

この中で、熱失神が軽症・熱疲労は中等症・熱射病は重度、にあたります。

「熱射病」は、屋内・屋外を問わず、高温多湿な環境下に長時間いたり、作業をした時に起こる病気。

症状としては、下記のようなものがあります。

  • 体温調節機能が破綻することで、倦怠、頭痛、めまい、意識障害を伴う
  • 汗が出ず、40度以上の高体温となって、生命に関わる事もある。

「日射病」は強い直射日光に長時間あたる事で発生する病気。

症状としては、下記のようなものがあります。

大量の汗をかいて脱水症状となり、体温調節中枢の機能が低下し、倦怠、悪心、頭痛、めまい、意識障害、けいれんなどの障害が出る。
                           出典:教えて!「かくれ脱水」委員会

説明が難しいのは、皆おなじ熱射病の一つだから

この説明から、分かるように「熱射病」も「熱中症」の一種です。

「日射病」も「熱射病」や「熱中症」の一種で、症状や症状の原因となる身体の変化よりも、身体に変化を起こした原因が、直射日光に重点を置いたのが「日射病」です。

体の状態や、環境によって呼び方が違うだけで、皆、同じ系列の病気です。

「熱中症」と「熱射病」と「日射病」の対策

■熱中症(日射病、熱射病)の予防

直射日光の下で、長時間にわたる活動はさける

                   スポーツ・運動時の注意

35度以上の環境下では、運動は原則中止です。

熱中症は、10時から16時の間に多く発生していますが、暑い季節は、 朝や夕方でも熱中症が発生することがあります          

汗は体から熱を奪い、体温が上昇しすぎるのを防いでくれます。しかし、失われた水分を補わないと脱水になり、体温調節能力や運動能力が低下します。暑いときにはこまめに水分を補給しましょう。

吸湿性や通気性の良い服装にする

         出典薄着ルックでさわやかに|熱中症を予防しよう|大塚製薬

皮膚からの熱の出入りには衣服が関係します。暑い時には軽装にし、素材も吸湿性や通気性のよいものにしましょう。屋外で、直射日光がある場合には帽子を着用しましょう。防具をつけるスポーツでは、休憩中に衣服をゆるめ、できるだけ熱を逃しましょう。

扇風機やエアコンを使った温度調整をする

   出典http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002btf0-att/2r9852000002btgh.pdf

室内にいる場合は、扇風機や冷房を使い室温を下げましょう。
エアコンを使わずに我慢していると熱中症につながる恐れがあります。

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「熱中症」と「熱射病」と「日射病」の対策 その2

涼しい場所に移動する

頭痛がする、気分が悪くなって吐き気がする、身体がだるい、生あくびが出るなど、これらの症状はすべて熱中症の初期から中度の症状です。

少しでも自分の身体に異変を感じたら、すぐに涼しい場所に移動しましょう。炎天下の野外にいる時は木陰や風通しのいい場所を探して、移動したら横になって身体を休ませましょう。その際、足を高くするのも有効です。

衣服を脱がせて、体から熱を逃がす

衣服を脱がせた後は、露出させた皮フに水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぎ、体を冷やします。 冷たいペットボトルや氷のうなどを、首筋、脇の下、太ももの付け根(内側)に充てる事で、皮フの直下を流れる血液を冷やすことができます。

水分、塩分を補給する

予防策同様、熱中症にかかった場合でも水分補給をする必要があります。水1リットルに対し、食塩1~2gいれて飲むのが効果的です。

ただし自分で水が飲めない傷病者に対して、無理に飲ませようとして、無理に水を口に入れると、誤って肺に入ってしまう危険があります。

その場合は、直ちに医療機関へ搬送し、点滴による水分補給を受ける必要があります。

水中毒とは何だ?

人は空気と水なしでは生きていけないことは、誰もが知っていることだと思います。しかし、水分の場合、摂取しすぎると、それが人体の毒になることは意外に知らない方が多いかもしれません。

あまり聞かない言葉ですが、「水中毒」とは、水分の取り過ぎによって低ナトリウム血症を起こし、頭痛や倦怠感、痙攣を起こす病気です。

熱中症の場合は、発汗の結果、ナトリウムが汗と共に皮膚表面へ失われています。汗をなめると塩辛く感じますし、汗をかいてそのまま放置していると、皮膚に塩の結晶みたいな状態が見られます。その結果、血液内のナトリウムが不足する状態が起こります。

水中毒の場合は、従来の血液内のナトリウムは変わりませんが、水で薄められた結果、低ナトリウム血症となるのです。わかりやすく言えば、味噌汁にただのお湯を入れれば、味、特に塩味が薄くなるでしょう。
汗をかいて、塩分が少なくなった状態に、さらに水だけを入れるというのはさらに薄めている結果となっているということです。

水中毒の対策は

水分を摂り過ぎない事です。逆中症対策とは逆です。

夏場の、熱中症では、水分を摂れと言われますが、只、単に水を取ればいいという物ではありません。水を、飲みすぎると「水中毒」になるのは、「塩分」を取らないからです。

そうです、単純に水だけではなく、適度な塩分が必要です。

どれだけの水を飲むのがいいのか?ですが、今夏は、かなりの暑さですから、いつもよりは多めに飲むのがいいですね。

よく、2リットル~3リットルとか言いますが、実際はそんなに飲むのは危険です。

血中濃度が下がり、先の低ナトリウム血症を起こしますが、それだけではなく、脳の中の浮揚なども起こし、重大な病気にもなります。

ですから、適度な量と塩分が体には必要です。

適度な量は、野外の仕事や屋内の仕事、何もしない人、汗っかきな人、そうでない人、老若男女によって変わりますから、気を付けて下さい。

さいごのまとめとして

熱中症対策と、水中毒は密接な関係にあります。

むしろ、対極的な物です。水分を摂らなければいけないが、摂り過ぎてはいけないと矛盾してしまいます。

中々難しいですが、今夏は、電気代よりも命を大事にして、エアコンを効かせて生活をして下さい。

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