中毒は中毒でも知られてはいない、水中毒!!

水中毒って何だ!?

中毒というと何を思い浮かべますか?

食中毒、金属中毒、薬物中毒、アルコール中毒、ニコチン中毒、カフェイン中毒、一酸化炭素中毒、シンナー中毒・・・最近ではネット中毒や、スマホも中毒に入るでしょうか。

又、依存症というものがありますが、アルコール依存症、ギャンブル依存症、摂食障害、神経性大食症・・・医学的に定義されている物としても放火が止められない病的放火、病的窃盗などなどがあります。

今回は、あまり知られていない「水中毒」というものについて書いてみます。

通常の生活では心配はないが・・・

実は、通常の生活では心配のない中毒症です。「じゃあ安心じゃない」と、思いますが通常の生活でも「水中毒」になる可能性もあるのです。

どんな時に、水中毒になるのかというと、「熱中症」「大量の汗をかいたとき」「大量の嘔吐や下痢をしたとき」などに、大量に水を摂取したときに起こります。

水だけを急に大量に摂取したときに、体内の電解質のバランスが崩れてしまうからです。

電解質とは

人間の体の約60%は水分です。水分すなわち体液にはさまざまな物質が溶け込んでおり、その物質は電気を帯びる電解質(イオン)と、電気を帯びない非電解質に大別されます。そしてさらに、電解質は水に溶けると陽イオン陰イオンに分かれます。

・神経や筋肉機能の調整
・酸と塩基のバランスの維持(体のpHを一定に保つ)
・水分バランスの維持

そうです、大量の汗をかいたりした時に塩分が出てしまいます。そこで、塩化ナトリウムが減少します。

そこで、水だけを大量に取り入れると、血液中のナトリウム濃度が下がってしまいます。

ナトリウム濃度が下がると・・・

血液中にはナトリウムが一定濃度で保たれています。普通は、腎臓がナトリウムの濃度を調整していますが、急激な濃度の変化にはついていけないのです。

そのために、一度に大量の水を摂取するとこのナトリウムの濃度が下がり、低ナトリウム血症つまり「水中毒」になります。

熱中症の時に、水だけを摂取するのではなく、塩分を取るというのもそのためです。

水中毒(低ナトリウム血症)で死ぬこともある!?

これは、2007年に起きた事故ですが、アメリカのラジオ局が主催した水飲みコンテストで起きました。この時の死亡した方は、3時間に7リットルの水を飲んだという事です。この間に、塩分は取っていませんでした。これは、明らかに低ナトリウム血症です。

よく、一日に必要な水分は何リットルと言われますが、単純に水分だけではなく塩分も取りたいところです。

どんな症状が現れるのでしょうか?

普通に2リットル位の水分でしたら、問題はありませんが、水分だけを取るのはお勧めできません。

症状としては、軽い疲労感から始まり、頭痛、嘔吐、精神症状をきたし、ひどい時には痙攣を起こし昏睡状態に陥ることもあります。

スポーツドリンクはいいの?

スポーツドリンクは、塩分のほかに糖分が入っています。しかも、体内の濃度より少し濃くなっていますので、体内吸収力が高いです。

しかし、嘔吐・下痢には不向きです。急性胃腸炎の嘔吐・下痢の場合はスポーツドリンクの塩分では足りないことが多く、逆に糖分が多すぎるので、経口補水液(WHOが推奨)がお勧めです。

よく、下痢・嘔吐などの脱水や熱中症予防に対して、経口補水液が用いられます。

まとめ

脱水症状の時には、スポーツドリンクはいいのですが、糖分が高いので飲みすぎには注意です。

また一度に水分を取るよりも、こまめに、水分を取るほうが体にはいいです。

先ほど書きましたが、腎臓がナトリウムの調整をしていますが、急激な変化には対応できませんが、こまめにとる分には調整してくれるからです。

めったに起こりませんが、水中毒にも気を付けてください。

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