海洋のプラスチック汚染の原因はタバコの吸い殻・巨大回収装置で海洋プラごみ回収

今、大きな問題になっている海洋のプラスチック汚染問題は、実はタバコのポイ捨てが大きな原因になっている。

しかし、そこに大きな味方、プラごみの巨大回収装置が「出航」した。

海洋汚染の大きな原因は「タバコのポイ捨て」

海洋のプラスチックゴミは大きな問題になっています。先日も、打ち上げられたクジラが多くのビニール袋を飲み込んでいたとニュースにもなりました。

しかし、本当に海洋の大きな問題になっているのは「タバコのポイ捨て」だと言います。

「タバコのポイ捨てが?」と思うかたが多いかと思いますが、かなり深刻な問題だそうです。

世界中で毎年作られているタバコの総数は5兆6000億本で、その3分の2(約3兆7000億本)は無責任に投棄されています。そのタバコの大部分がフィルターにセルロースアセテートと呼ばれるプラスチックを使用しており、これを自然界で分解するには10年以上の年月がかかるとのこと。

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これだけ多くの量が、ポイ捨てされているという事です。そして、このフィルターが海洋汚染の原因になっています。

タバコのポイ捨てが海洋汚染につながる?

何故、ポイ捨てが海洋汚染につながるのか?というと、川が海に繋がっているからです。

廃棄プラスチックが川や海を流れ、微小な「マイクロプラスチック」となり海洋汚染に大きく影響しています。こういった状況を解決すべく台湾では使い捨てストローやビニール袋の使用が段階的に禁止されており、他にもスターバックスが2020年までにプラスチック製のストローを廃止すると発表しています。しかし、実際にはプラスチック製ストローは海洋廃棄物の0.02%しか占めておらず、タバコ(紙巻タバコ)の方が大きな影響を与えていると報告されています。

最近、プラスチック製のストローを廃止するという発表がありましたが、その効果は0.02%しかないというのです。

それよりも、タバコのフィルターの方が大きな問題です。

セルロースアセテートでできたフィルターはタバコが体にもたらす悪影響を少しでも緩和するために1990年代半ばに発明されたものです。しかし、サンディエゴ州立大学の公衆衛生学科で教授を務めるトーマス・ノボトニー氏は、「フィルターには健康上のメリットが一切ないことは明らかです。フィルターは単なるマーケティングツールで、これがあることで多くの人が心理的に喫煙しやすくなる、というだけのものです」と語っています。また、ノボトニー氏はタバコのフィルターこそがプラスチック廃棄物の主要なものであり、「これを許可し続けることができないということは明白」と、一刻も早くタバコのフィルターに何らかの規制をかけるべきだと訴えています。

このフィルターのセルロースの部分が分解されて、マイクロプラスチックに分解されてゆき、この海に影響を与えています。

このマイクロプラスチックが大変な影響を

海洋保護団体オーシャンコンサーバンシーは、海岸の清掃活動を行ってきました。この団体によると次のようになります。

1986年以来海水浴場の清掃活動を支援してきたオーシャンコンサーバンシーによると、タバコの吸い殻は32年連続で世界の浜辺で最も多く集められたゴミだそうです。これは浜辺で収集されたゴミの約3分の1を占めており、過去32年間での総数は約6000万本にものぼるそうです。タバコのフィルターには自然界で分解されづらいプラスチックが使用されているため、これが使い捨てストローなどよりも海洋汚染に影響を及ぼしていることは明らかです。

もちろん浜辺に直接タバコの吸い殻を捨てる人もいますが、多くの場合は排水溝や河川などに捨てられたものが海まで流れることとなります。そんなポイ捨てされたタバコの吸い殻はフィルター部分が徐々に細かなマイクロプラスチックへと分解されていきます。このマイクロプラスチックが海の生物に大きな影響をもたらしており、大西洋・中深海水層に生息する魚の約4分の3の胃袋からマイクロプラスチックが検出されたことも発表されています

汚染物質「マイクロプラスチック」が大西洋・中深海水層の73%の魚の胃に入っていた (GIGAZINE)と発表されています。

ポイ捨てされたタバコの吸い殻の中には、プラスチックの他にも合成繊維や何百種類もの物質が含まれているとのことです。

この物質が、どの様な影響を与えているかを研究しています。

このマイクロプラスチックが魚に影響

リサイクル回収されなかったプラスチックの多くは川や海に流れて大きさがだんだん小さくなり、5mm以下の粒子はマイクロプラスチックと呼ばれ、魚介類が食べてしまうこともあり環境問題の1つになっています。スウェーデンのウプサラ大学の調査では、マイクロプラスチックの密度が高くなればなるほど、その水質で育った生き物に悪影響を与えることがわかりました。

ウプサラ大学がスウェーデンの海岸沿いで動物プランクトンの採取調査をしていたところ、最大で1立方メートル当たり10万200個ものマイクロプラスチックが発見されました。調査海域に生息する魚介類が多くのマイクロプラスチックを誤飲している可能性があり、調査チームはマイクロプラスチックを食べた魚介類にどのような影響が出るのか調査に乗り出しました。

世界でもこのことは問題になっており、研究・調査をしています。

マイクロプラスチックによる汚染は比較的新しい話題ですが、近年は化粧品に使われているマイクロプラスチックの禁止を検討している政府も存在します。研究を行ったアイルランド国立大学のAlina Wieczorek氏は「中深海水層に生息する魚が高い割合でマイクロプラスチックを摂取していることは、海のエコシステムや生物地球化学のサイクル全般にとって重大です」と語りました。

太平洋プラスチックごみ・巨大回収装置「出航」

海洋のプラスチックごみを回収する計画が在りました。この計画は、「海の清掃」を意味するこのNGOは、海のプラごみ削減を目的にオランダ人の発明家ボイヤン・スラット氏が2013年に18歳で設立しました。

ブリュッセル八田浩輔】海のプラスチックごみを回収する巨大な浮遊装置が8日、米国本土とハワイ沖の間の海域「太平洋ごみベルト」に向け、米西部サンフランシスコ湾を「出航」した。オランダの非営利組織(NGO)「オーシャン・クリーンアップ」が計画。太平洋ごみベルトのプラごみを5年間で半減させる構想だ。

この装置の巨大さはと目的は

プラごみによる深刻な海洋汚染には国際的な関心が高まっており、削減に向けた各国で動きが加速しています。その中で、今回「出航」した装置は巨大な物です。

この装置の、発案者は先に書いたように、18歳の青年でした。2013年に発案し5年もの期間をかけ「出航」しました。

装置は長さ600メートル、深さ3メートルのU字フェンス型。動力源はなく、波や風を利用して海面を浮遊しながら、ごみを捉える。ごみは専用船で回収し、リサイクルする計画だ。装置は10月中に米西海岸から2000キロ離れた太平洋ごみベルトに到着する見通しという。

海洋生物は装置の下をくぐることができると、同NGOは説明しているが、回収活動が生態系に悪影響を与えるとの懸念があるほか、計画の実現性に懐疑的な見方も根強い。

約2000万ユーロ(25億6000万円)の費用は寄付や企業の協賛金でまかなった。

同NGOと欧米の研究機関の共同調査によると、太平洋ごみベルトには世界で最も多くのプラごみが集積する。総重量7万9000トンで、日本の面積の4倍以上の160万平方キロに広がっている。

この装置で、海洋のプラスチックゴミがどれだけ回収できるのかは期待されている反面、初めての試みのために懐疑的な面もあります。

世界では変わった取り組みも

やはり、世界でも「タバコの吸い殻のポイ捨て」はかなり問題になっているようで、変わった取り組みがあります。

毎年60億本のタバコの吸殻が道に捨てられているというオランダ。タバコの吸殻を道に捨てるのは簡単ですが、タバコのフィルターはプラスチック繊維でできているため、自然と分解されるには10年の月日を要します。60億本もの吸殻を手で拾っていくというのは途方もない作業になるということで、Ruben van der VleutenさんとBob Spikmanさんという2人のデザイナーは「カラスにタバコを拾ってもらう」という方法を考えたとのこと。

仕組みとしては、上の図の様にカラスがタバコの吸い殻を装置に入れると、餌が出てくる。その餌を、カラスが啄ばみ飛び去って行くというもの。

この仕組みを、同じカラスが行うのか、他のカラスに広げてくれるのかという、研究をしています。

タバコの吸殻のポイ捨てが問題となっているオランダで、問題解決のためにカラスの学習能力を利用するという試みが行われています。カラスが吸殻を入れるとえさが出てくるという自動販売機のような機械を使うことで、吸殻拾いをカラスに行ってもらうという、テクノロジーと動物の知能を掛け合わせたデバイス「Crowbar」が開発中です。

カラスは学習してくれるのでしょうか?

世界には、色んな研究をしている人が多くいます。その多くの研究のすべてが、社会に貢献しているかは別にしてですが。

今回のカラスの学習能力についてですが、この事も研究をした人がやはりいます。

その研究は、簡潔に言うと次のようになります。

一羽のカラスを捕まえ、ある仮面をかぶり、そのカラスをイジメます。(ここで動物虐待は横に置いておきます)その行為を、続けます。当然、カラスは、その仮面をみると威嚇するようになります。一週間ほどして、離してやります。しばらくして、その仮面をかぶってそのカラスの近くに行くと、やはり威嚇されます。

ここで、違うのは一羽のカラスではなく、他のカラスからもいかくされるということです。

そして、一年後にもう一度、仮面をかぶっていくとやはり、威嚇されます。

という物です。この中から分かる事は、カラスは学習能力がある事・他のカラスに伝達することが出来るらしい事・記憶を維持できる事です。

この事から、先のカラスの吸い殻を集めてくれるというのは、可能性が高いと思われます。

さいごのまとめとして・・・。

大気汚染・海洋汚染は多くの国で、世界で問題になっています。

又、これに対する問題定義をし、研究をしています。

しかし、この問題は個人からでも出来る事だと思います。ほんの小さなことから、大きな問題が解消するかも知れないのです。

この先の未来は、これからも世界で問われる事だと思います。

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