依存性のない強力な鎮痛剤・モルヒネの100倍の効果、実験成功

日本とアメリカで新しい鎮痛剤開発中

今、和歌山県立医科大学・アメリカの大学の研究チームでは、モルヒネよりも100倍強力な鎮痛剤が開発中です。

開発に至った経緯は、アメリカでの平均寿命が短くなる傾向に転じています。
その原因の一つとして、「オピオイド危機」と呼ばれる鎮痛剤の弊害が挙げられています。この様な問題解決のために新薬の開発に至っています。

この新薬は「モルヒネより強力なのに副作用や依存性がない」という、新しいタイプです。

スポンサーリンク


この鎮痛剤の名前は「AT-121」

「AT-121」という、新たな化合物を開発wしたのは、和歌山県立医科大学と、アメリカ・カリフォルニアの大学です。

「がん」などの強い痛みをやわらげるために、「モルヒネ」や「オキシコドン」などの 鎮痛薬が使われていますが、続けると効果が薄くなる一方、依存性が高まるなどの副作用が課題になっています。

研究グループが開発した新たな化合物、「AT-121」は、鎮痛効果をもたらす細胞内の受容体に作用するのと同時に、副作用を抑える働きをする別の受容体にも作用するのが特徴です。

アカゲザルでの実験は成功

今現在(2018年9月21日)の「AT-121」は実験段階にあります。まだ、臨床試験には至っていませんが、アカゲザルでの実験は成功しました。

AT-121は動物実験の段階にあり、アカゲザルの実験ではモルヒネの100分の1ほどの量で同程度の鎮痛効果が認められています。そして、AT-121は依存性がないだけではなく、オピオイド系鎮痛剤のオキシコドンに依存するアカゲザルに投与されたところ、依存レベルの低下がみられました。このことから、AT-121は痛みを治療しながら患者を依存症から解放することができるのではないかと考えられています。

実験で、モルヒネの100分の1の投与で、モルヒネと同等の効果が出て事で、同等の量を投与した場合、モルヒネの約100倍の効果が有ると確認されました。

この新薬「AT-121」の副作用は

この実験では、副作用もほとんど見られなかったそうでうです。

「AT-121」を過度に服用しても、オピサイドの副作用として知られる呼吸抑制や血管疾患を起さないといった特徴もあるという事です。

依存症や副作用がほとんどないという新薬「AT-121」には、期待されています。

この新薬は、まだ実験段階

もちろん、これらの効果は動物に対して現れたものであり、人間で同様の効果があるのかはまだ分かりません。

しかし、人間と近いサルで効果が現れたことは非常に重要だとして、研究者は将来的に人間の治療薬として使われる可能性を見いだしています。

研究グループの1人で、和歌山県立医科大学の岸岡史郎教授は
「世界中が探し求めてきた副作用の少ない鎮痛薬の開発につながる画期的な成果だ」
と話していました。

世界では、他のグループが研究している「鎮痛剤」

今回、和歌山県立医科大学とアメリカ・カリフォルニアの大学グループの他にも、モルヒネより強力な鎮痛剤の研究をしている研究グループがあります。

コーヒー豆から鎮痛剤

コーヒー豆からと思いますが、ブラジリア大学と農業調査会社Embrapaが、コーヒー豆の遺伝子を組み合わせて品質改良する過程で発見した、鎮痛作用を持つたんぱく質が、モルヒネより強力であることが分かりました。

ブラジリア大学とEmbrapaは、コーヒー豆の遺伝子を組み合わせることで、コーヒー豆の品質を改善する共同研究を行っています。研究チームがコーヒー豆のゲノム配列を分析していたところ、ヒトの性質に適応したタンパク質が見つかったとのこと。研究者は「コーヒー豆から発見されたタンパク質はこれまでに知られていないもので、このタンパク質の断片であるペプチドは、モルヒネに似た鎮痛作用を持っていました」と話しています。

2006年にブラジリア大学は、このタンパク質の機能的な内部フラグメントを特定する研究の特許を取得しており、2012年に研究結果がPLOS ONEに発表されています。続いて、ブラジリア大学の博士課程の学生Felipe Vinecky氏が、このタンパク質をハツカネズミでテストしました。鎮痛効果は4時間続き、副作用は確認されなかったとのこと。

Embrapaは2004年にコーヒーの機能的なゲノム配列の決定に成功しています。コーヒーの遺伝子を組み合わせることで発見された新しい鎮静物質が発見できたのは、Embrapaの遺伝子ライブラリの存在が重要だったとのことです。研究チームは、今後の研究のためにパートナーを募っています。

さいごのまとめとして・・・。

新しい新薬の開発は、病状にある患者にとっては希望の星です。

しかし、新薬の特徴の一つとして、新しい為に動物実験・臨床試験を行って初めて、実用化されます。その為には、時間が年数単位で実用化されてしまいます。

特に、日本では、副作用がどのくらい出るのかの確認のために、他国よりも時間がかからます。

しかし、今回の鎮痛剤だけではなく、様々な医薬品・医療機器開発が進んでます。少しでも、病気に苦しむ人が少なくなるように、研究者には頑張ってほしいです。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする