放射能でも生きている生物

福島原子力発電所の水の中

最近、東京電力福島第1原子力発電所(フクイチ)の中に生物が見つかりました。

昨年から公開されている原子炉内の映像を見て、実に多種多様な生命体がいる事が分かりまし

た。活動しているのは、目に見えないバクテリアや細菌だけではなく、藻類や動物・植物性プ

ラクトンが繁殖している可能性がある様です。

水中のあちこちに沈殿した泥土や水あかの様な物質、2号炉のや3号炉の水没した部分に深緑色

のシミや、黄土色とオレンジ色をした藻類の群集体が付着しているのが分かりました。

放射能の量は

今年1月に調査した2号機格納容器底部の放射線量は毎時8Sv(シーベルト)

人間ならば1時間でで死亡するほどの放射線量です。

これだけの放射線量の中でも生きる生物はいるのでしょうか?

放射線の耐性は?

生物の耐性は、生物によって非常に大きな差があります。

人間は、命を救えない致死的な放射線量は10Gy程度です。この場合、死に至るまで数週間

から数か月です。

1000Gyで照射中に死亡とされています。

その中で、今のところ、地球上で最強の放射線耐性が確認できた生物は「デイノコッカス・ラ

ディオデュランス」という細菌です。

この細菌は20世紀中頃に食料・医療器具などを殺菌する研究過程で見つかりました。

最大1万5000Gy(グレイ)でも4割が生き延びるそうです。

放射線を浴びれば、他の生物と同じように細胞・遺伝子が壊されますが、すぐに修復する特殊

能力を備えているのです。

他にもいる放射性耐性のある生き物

陸地に棲むクマムシは、乾燥すると脱水して乾眠と呼ばれる無代謝の仮死状態に移行する生き

物です。

この、クマムシは乾燥だけではなく、様々な環境耐性や放射能耐性があります。

これまでに、クマムシには、高線量のX線・ガンマ線・重イオンビームの照射後も生きている

ことが分かっている。

また、10000Gyの放射線後も生きていることも分かっている。

人間は10Gyのガンマ線を浴びるとまず助からないが、クマムシは5000~7000ガン

マ線を照射線を浴びても生きていることが分かっています。

その他にも、ネムリユリスカの幼虫は、宇宙空間で1年間も生きたという記録があります。

医療に利用できる?

クマムシなどの放射線やガンマ線などの耐性のある動植物の耐性の仕組みは、良く分かっては

いないのが実情です。

ですが、解明されることで医療の分野で役立つものが多いのではないかと、研究がされていま

す。

近い将来、クマムシの生存メカニズムが、ガンやアンチエイチングに役立つときが来るかもし

れません。

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