レアアース、南鳥島の海底に世界需要の数百年分が埋まっている!!

海の底にレアアースが埋まっている!

レアアースとは、レアメタルの一種で、17種類の元素の総称です。希土類元素(きどるいげんそ)ともいいます。この、レアアース(希土類元素)は、産出量の少ない希少な金属のことです。レアメタルとは日本の呼び方で、海外ではマイナーメタルと呼ばれています。

現在このレアアースの生産量は、中国が世界の9割を占めています。

今回の調査で明らかになったのは、小笠原諸島・南鶏島周辺の海底にレアースが大量に埋まっていることが、分かりました。

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携帯電話などに欠かせないレアアース(希土類)が、小笠原諸島・南鳥島(東京都)周辺の排他的経済水域(EEZ)の海底に世界需要の数百年分あることが分かったと、東京大や海洋研究開発機構などの研究グループが10日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

南鳥島(みなみとりしま)は、小笠原諸島の島です。本州からは、1,800 km離れた日本の最東端としても知られています。行政上は東京都小笠原村に属すしています。

日本国の島では唯一、他の島と排他的経済水域を接していない島でもあります。

左の図で、丸に囲まれた所です。

日本列島の長さは、稚内市役所から那覇市役所まで 3,422.1km です。つまり、東京を中心として考えると、最も遠い島になります

東京大や海洋研究開発機構などの研究グループは2013年、南鳥島沖の海底に高濃度のレアアースを含む泥(レアアース泥)があることを発見。調査船で15年までに南鳥島沖南250キロの海底(深さ約5600メートル)25カ所から試料を採取し、約2400平方キロの資源量を推定した。その結果、約1600万トンあると推定され、モーターなどに使うテルビウムは世界需要の420年分、液晶ディスプレーの発光体に使うユウロピウムは620年分あるという。

レアアース希土類元素)とは、何でしょうか?

レアアース(希土類元素)とは、何なのかという事ですが、言葉の通り希少鉱物です。ですが、そもそも、レアアースとはレアメタルの中の一部の名称です。

以下に書いたのは、レアメタルです。

リチウム ベリリウム ホウ素 (希土類) チタン
バナジウム クロム マンガン コバルト ニッケル
ガリウム ゲルマニウム セレン ルビジウム ストロンチウム
ジルコニウム ニオブ モリブデン ルテニウム ロジウム
パラジウム インジウム アンチモン テルル セシウム
バリウム ハフニウム タンタル タングステン レニウム
白金 タリウム ビスマス

この下に書いてあるのはレアメタルと言われるくくりの中の物で、レアアースと呼ばれるものです。全部で、17種類がレアアースです。

スカンジウム イットリウム ランタン セリウム プラセオジム
ネオジム プロメチウム サマリウム ユウロピウム ガドリニウム
テルビウム ジスプロシウム ホルミウム エルビウム ツリウム
イッテルビウム ルテチウム

単純上の表を見ても、???となると思います。正直、私も知らない元素名が並んでいますので首をかしげます。学校で習った時の記憶が薄れているというより、苦手でしたので???です。

この海域で見つかった物は、ジスプロシウム

この海域で、最も重要なジスプロシウムの埋蔵量を計算すると、1000㎢の広さの海底に国内需要の300年分が眠っていると推定されています。南鳥島沖のEEZは半径370kmあるので、全体ではその10倍とか100倍、もしかしたら数万年分はあるかも知れません。

その他にも、この海底の泥には、バナジウムやコバルト・ニッケル・モリブデンなどのレアメタルも含まれており、それらも回収すれば資源価値はさらに高まります。

中国のレアアースは・・・

先にも書きましたが、今のレアアースの市場の9割は中国が握っています。ですが、この南鳥島のレアアースのは採掘が簡易になったとしたら、この市場は大きく変わって来るでしょう。又、中国国内では、今のままの量を採掘し続けたならば、15~20年で涸渇するかも知れないとも、言われています。

中国は、過去に輸出規制をしています。今後は採掘を規制して外交カードにしようという動きがある様です。

中国の輸出規制の結果・・・

結果として、面白い効果が上がりました。

2019年9月に尖閣諸島近海で起きた事件(漁船衝突事件)をきっかけに、中国はレアアースの輸出規制を行った結果、これを元にレアアース市場はめぐるしい変化を起こしました。

ホンダが重希土類(レアアース)完全フリーの磁石の開発に成功したほか、東芝も重希土類フリーで高い磁力と優れた減磁耐性をあわせ持つモータ用磁石を開発したなど、日本では、レアアースを使用しない代替え技術の開発が進みました。

中国の思わぬ規制で、苦境に立った日本に、新しい技術が生まれたのは嬉しい誤算でしょう。

最後のまとめとして…

簡単に書いてきましたが、レアアースが太平洋に埋まっていることが分かってから、多くの研究が行われ、採掘に向かってきました。この、海底から採掘されるレアアースには、地上にあるレアアースとは違う点として、放射線物質であるトリウムがほとんど含まれていないという事があります。これは、精製がしやすいという事を意味します。

なぜ、トリウムが含まれないかは、マグマの活動に起因しますが、ここでは割愛します。

世界には、まだ見ぬレアアースが思わぬところに存在しているかもしれません。

単純に今の技術では、活用できないか発見できないなどの色んな理由があると思います。

今あなたが、使っているスマホやパソコンも重要なレアメタルに変わるのです。十数年前までは、スマホやパソコンから、エネルギーを取り出す技術が未熟なために見過ごされていたものが、今は十分にレアメタルとして再利用されています。

今後、身近なものが新しいレアメタルともなるかも知れませんし、新しいレアメタルを見つけるかも知れません。

その時に、また、新しい技術が生まれるのは楽しみです。

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