中国人も食べたくない薬漬けの食べ物

中国人も食べたくない「速成鶏」

少し古いですが、2013年に薬漬けの速成鶏があります。抗生物質や成長ホルモン剤を過剰に投与したを投与し、成長を促した鶏です。

これは、おおよそ40日位で2~3キロになり、出荷が出来るようになるという物です。この40日というのは早いのか遅いのか?ですが、比較の対象を日本で見ると分かりやすいと思います。

日本の養鶏場で育てられるブロイラーは、およそ50日間で出荷されます。無投薬の場合には約60日とされています。それから比べると中国の集荷の速さは日本に比べ7~10日ほど早くなります。

日本でも中国でも、鶏の体内に残留させないための「休薬期間」が設けられていいます。日本の場合ならば1週間ですが、中国の出荷の速さから見ても分かるように「休薬期間」を遵守しているとは言いがたい状況にあり、その結果として薬漬けのまま出荷されているように推測されます。

日本には輸入されているのか?

実は、日本への輸入は規制されていて、2004年以降、日本は中国産のブロイラー(生肉)を輸入していません。では、日本では中国産の鶏を全く輸入していないのでしょうか?

確かに日本では、ブロイラー(生肉)の輸入は規制されていますが、加熱処理をした鶏肉に関してはこの限りではないのです(農水省消費・安全局動物衛生課)。調べてみると、「鶏肉調製品」として輸入されています。

タイ産と並んで突出した輸入量

この「鶏肉調製品」というのは、加熱処理をした鶏ということになります。分かりやすく言うと唐揚げやチキンナゲット、焼鳥などのことです。ブロイラー(生肉)は、輸入規制でも加熱処理されていれば輸入できるのです。

その量は、2016年度には約17万トンが輸入されています。これは日本全体の輸入量の約38%を占めている量です。これらの多くは、外食産業で消費されています。しかも、外食産業の飲食店店頭での産地表示の義務はないので、消費者の胃袋には知らぬ間に中国産の鶏が収まっているかもしれません。

これらは、当の輸入業者ですら、生産から出荷までの工程が多くあるために把握しきれていないという側面もあり、外食産業の飲食店では尚更分からないという事もあります。

中国では食の安全にはどうしているのだろうか?

中国では「カネのない庶民は市場で中国産の食品を買う。少しお金を持っている人は外資系スーパーで食品を買う。大富豪は、自分専用の菜園で自家用の野菜を作らせる」という言葉があるようです。いかに、自国の食品に不信感を抱いているかが分かる言葉です。

先ほどの「速成鶏」も、出荷用と自分たちで食べる物とは分けて育てているようです。抗生物質や成長ホルモン剤の残量した鶏が人体に蓄積されるのは、危険だという事を分かってはいるのでしょう。

それでも抗生物質や成長ホルモンを使用するのは、利益が少ないからでしょう。出荷時に鶏が2.5kgになるとして、1羽当たりの利益は1元にしかなりません。そういった意味で薬が使われるのでしょう。

これからの食の安全は?

中国でのこれからの食の安全は、改善されるのでしょうか?

現状、難しいと言わざるを得ないでしょう。利益が少ない分、一羽でも多く安いコストで、短期間で出荷しなければ成らないからです。

食の安全を確保するのには、生産者のモラルだけではなく、卸業者や配送経路など様々な改善などの多くの問題を整備しなければならないでしょう。

今回は、鶏を扱いましたが、怖いのは鶏だけにあらず、その他にも多くの食材にまで及んでいるのは、先ほどの「カネのない庶民は市場で中国産の食品を買う。少しお金を持っている人は外資系スーパーで食品を買う。大富豪は、自分専用の菜園で自家用の野菜を作らせる」という言葉からも想像が付きそうな物です」。

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