オウム真理教元死刑囚6人が執行で、13人が全て執行される

元オウム真理教信者の死刑囚の刑が執行された

法務省によると、今日26日午前中に、死刑が執行されました。

執行されたのは、今月6日に麻原彰晃(本名・松本智津夫)を含め7人が死刑執行がされました。残る元オウム真理教信者の6人の死刑が執行されました。

執行された6人は、次の通りです。

  • 岡崎一明死刑囚(57)
  • 横山真人死刑囚(54)
  • 端本悟死刑囚(51)
  • 林泰男死刑囚(60)
  • 豊田亨死刑囚(50)
  • 広瀬健一死刑囚(54)

強制捜査から23年たってから、全て13人の死刑が終了しました。

スポンサーリンク


元オウム真理教信者の元死刑囚は・・・

オウム真理教は、平成元年の坂本弁護士一家殺害事件や、平成6年の松本サリン事件、平成7年の地下鉄サリン事件など数々の事件を引き起こし、合わせて29人が死亡、およそ6500人が被害に遭いました。

平成7年3月から始まった強制捜査では192人が起訴され、首謀者とされた麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚など13人の死刑が確定しました。

一部の元信者が逃亡を続けたため刑事裁判は長期化しましたが、ことし1月に地下鉄サリン事件などに関わった高橋克也受刑者の上告が退けられたことで終結し、死刑囚が事件について証言を求められる機会がなくなりました。

全員の判決が確定し、全ての事件の終結を確定しましたので、刑が執行されることになりました。

しかし、短期間に13人の死刑が執行された

今回、1か月という短い期間の中で13人という死刑囚の刑が執行されたのは、異例の事です。このことは、国内外で波紋を呼びそうです。

9月には自民党の総裁選が予定され、内閣改造で法相が交代する可能性もあった。法相によっては執行命令に難色を示すケースもあるため、上川陽子法相下で「平成を象徴する犯罪は平成の時代に」(法務省幹部)決着をつけた形だ。元死刑囚らの遺骨の神格化も危惧(きぐ)され、公安当局が後継団体の動向を注視してきたが、現時点で信者らに危険な兆候はみられず、2度目の執行に支障がないとの判断も働いたとみられる。

 ただ、拘置所職員や13人もの執行命令書に署名する上川氏の「心理的負担も大きい」(関係者)ことから一定期間を置いて執行したとされる。同一事件の共犯者は同時執行が慣例だが、13人を同時に執行するのは拘置所の施設設備などの関係上、不可能だったことに加え、大量執行は「ジェノサイド(大量殺戮(さつりく))」などと国際的な批判を招く懸念もあり、7人と6人の2回に分けざるを得なかった。

死刑の執行は、刑が確定し、尚且つその他の証言を得る事が無いということ、刑が確定してから6か月で執行されるという物だけではなく、政治的に法務省大臣が変る事も念頭に置いた処置の様です。

刑の執行にあたって、法務省大臣が変る事を念頭に置いた執行には疑問が残ります。本来ならば、執行が是ならば、大臣が変る事は念頭に置く必要はないと思われます。

死刑執行に波紋が・・・

今回の死刑執行にあたり、各国では賛否両論がある様です。

6日の7人執行を受け、欧州連合(EU)の駐日代表部が死刑執行を批判する声明を発表するなど、国際的には“逆風”の中の執行にも映る。だが、オウム事件の死刑囚を含めた16人の執行は犯罪被害者支援に真摯(しんし)に取り組んできた上川氏だからこそ、悩み抜いた末にできた決断だろう。卑劣な無差別テロに対する国家の毅然(きぜん)たる姿勢を示したといえる。(大竹直樹)

実際、欧州では死刑廃止に向かってうごいています。また、世界的に見ても死刑制度を残している国は、先進国の中では数えるほどです。そのため、国際的にも風当たりは強くなりそうです。

刑は終わったが被害は続いている

地下鉄サリン事件で駅員の夫を亡くし、被害者の会の代表を務めている高橋シズヱさんは「けさも死刑囚のことを考えていたところだったので、突然の執行に胸がドキドキして混乱していますが、相次ぐ死刑の執行で、改めて事件の大きさや重さを実感しています。林死刑囚は高橋克也受刑者の裁判で姿を見た時、落ち着いた様子で死刑を覚悟しているように感じていました。死刑が執行されても被害者や遺族にとっては、事件にケリがつくというものではありません。今後も事件が風化しないよう訴えていきたいです」と話していました。
実際に、サリン事件での後遺症や遺族は今も苦しんでいます。例え、刑事事件としての刑が終わったからと言え、現実にはそれで、終わりではありません。
一つの、区切りとなるかも知れませんが、風化させることは、第2のオウム事件が起きることになります。そのような事から、風化はさせてはいけません。
13人の死刑囚全員の刑が執行されたことについて高橋さんは「刑事司法としては終わったということになるのかもしれませんが、後遺症を抱えた人もまだいるわけですし、遺族でもやはり”あまり触れたくない”という状況もあるので、執行はされても被害者にとって被害はまだ続いているということだと思います。辛いなと思います」と話した。
その他にも、支援団体は、今回の執行で落ち着いていた気持ちがざわつく方も居るのではないかと危惧をしており、刑の執行が終わりではないと話しています。
地下鉄サリン事件の被害者の心のケアなどを続けているNPO法人「リカバリー・サポート・センター」の木村晋介理事長は「来るべき時が来たと受け止めている。しかし、死刑囚にも家族がいることを考えると何とも言えない気持ちになる
そのうえで、「全員の死刑が執行されてもオウム事件は終わりではない。事件から23年がたった今も体や心の不調に苦しむ被害者は少なくない。死刑執行のニュースでさらに気持ちがざわつく方もいるので、今後も被害者の支援を続けていきたい」と話していました。

刑の執行は妥当か

今回の刑の執行は、妥当か?という問題があります。生かしておいて、もっと有益な証言やマインドコントロールに対しての影響などの変化などの観察が必要という物もあります。

滝本弁護士「松本以外無益」

教団からの信者の脱会を支援し、みずからも信者から襲撃されたことがある滝本太郎弁護士は、「松本智津夫元死刑囚の死刑執行は当たり前だが、ほかの12人については、非常に無益だ。あの事件は、松本元死刑囚の指示・命令に従って起きたもので、ほかの12人は、マインドコントロールによる集団的な拘束力によって実行していた。12人は生かしておいて、その後の気持ちの変化を話してもらうことが、同様の事件の再発防止やオウムを潰すことに役立つはずだった」と述べました。
逆に、執行は遅かった、もっと早くに解決するものだったと話す方もいます。
当時、警視庁捜査1課の理事官として捜査の指揮にあたった山田正治さんは「事件の実態解明のために信者の死刑執行は待つべきだという意見もあるが、松本サリン事件から20年以上がたち、警視庁や専門家が調べを尽くしてきたことからも、今回の死刑執行は妥当だ。さらに言えば、遺族や被害者の苦しみや悲しみを思うと執行は遅すぎる」と話しました。
また、一連のオウム事件を振り返り、「事件ではマインドコントロールの怖さを痛感した。松本元死刑囚のことを信じ込んでしまうと人をだまして金を奪ったり、人を殺してしまったりすることさえもためらわない怖さだ。今の時代を生きる若い人たちもマインドコントロールの怖さをいま一度考えてほしい」と指摘しました。

麻原彰晃(本名・松本智津夫)遺骨は

法務省が松本元死刑囚の遺骨の引き渡しを検討をしている四女の他、松本元死刑囚の妻と四女以外の4人の子どもも遺骨の引き渡しを求めています。

遺骨については、20日経った今も東京拘置所にある状態で、なにも進展していないので不安があります。

また、あの様な事件を起こした首謀者とされている、麻原彰晃(本名・松本智津夫)の遺骨の引き渡しに家族が名乗りを上げているのは、肉親としての情なのでしょうが、被害者の方から見たら、そう映るのか気になるところです。

最後に・・・・

今回の、死刑執行は短期間に行われました。これは、過去においても例が無く、今回の大臣である上川陽子法相が初めてのことになります。

ただ単に、大臣はハンコを付けばいいという物ではなく、自分の判断が人ひとりの命を奪い、その家族の運命も変える事にもなり兼ねない、また、被害者の感情を波ただせる事にもなり兼ねないというプレッシャーもあったと思います。

また、国内だけではなく、海外からの賛否があり波紋を広げる可能性の中の執行ですので、上川陽子法相自身の精神的な負担も大きいと言わざるとはいえないでしょう。

しかも、オウム事件ですので、大臣退任後も付いて回る問題ですので、心労に気をつけてほしい所です。

それ以上に、被害者の方の心労や、後遺症に悩んでいるかたの心労も大変な物でしょう。

今回の事は、23年前の事件とはいえ、未だに数年前に感じる人も居ると思います。。この事件は、風化させず、起因と原因と結果を伝えていかなければ、本当の解決にはならないでしょう。

スポンサーリンク


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする